2010年6月17日 (木)

天冥の標(2)(小林一水著/ハヤカワ文庫)

前作と異なり、近未来の地球(主な舞台は日本)の話。でも、ちゃんと繋がっている。面白かったが、後味はかなり悪い(笑)。

魚舟・獣舟(上田早夕里著/光文社文庫)

短編集。ホラーテイストだけれど、設定はSF的。表題作は非常に面白かった。SFでは無い作品も含まれる。

不思議の扉(時間がいっぱい)(大森望編/角川文庫)

時間テーマのアンソロジー。かなりいろんなテイストの作品が集められていて、その分一貫性に欠けている感じ。この手のアンソロジーはあまり好まない(笑)。

闇が落ちる前にもう一度(山本弘著/ハヤカワ文庫)

短編集。表題作は非常に面白い発想の世界観で描かれている。その他の作品も秀作が揃い、大変面白かった。

心中天浦島(中島梓著/ハヤカワ文庫)

「しんじゅうてんのうらしま」と読む。「心中天網島」から。タイトル通り、表題作は浦島効果が絡むSF心中モノ(笑)。旧版に短編を追加して復刊。

さよならペンギン(大西科学著/ハヤカワ文庫)

量子論的観測者の物語。序盤でネタ割れしてしまったのはどうかと(伏線が判りやすすぎ(笑))。ペンギンだけど、あんまりほのぼのしてない(笑)。面白かった。

紫色のクオリア(うえお久光著/電撃文庫)

設定はあくまでもSF的で、内容はラノベ(笑)。タイトルからしてSF方面に引っ張ろうという意志が丸見え(笑)。それなりに面白かったけど、ラノベとしてはどうなんでしょう(笑)?

アードマン連結体(ナンシー・クレス著/ハヤカワ文庫)

短編集。表題作は面白かった。どの作品も一風変わった視点でSF的ガジェットを織り込んだ世界を描いていて面白かった。

微睡みのセフィロト(冲方丁著/ハヤカワ文庫)

超能力アクション。マルドゥックと言い、作者はこの手の話が好きなんでしょう。ストーリーとしては割と平凡。

星の舞台から見てる(木本雅彦著/ハヤカワ文庫)

「愛と勇気のシステムエンジニアSF」らしい(笑)。内容はAIモノ(と、言って良いのかどうか)。対象としている層が微妙な感じでした。面白かったけどね(笑)。

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